貸主から解約の申し入れがあった!すぐに出ていかないといけないの?

賃貸

今住んでいるアパートの大家さんから「出て行って欲しい」と連絡がありました・・・。

すぐに出ていかないといけないのでしょうか?

 

年に1回ぐらいはこの手の相談があります。

 

大家さんや近隣の住人に再三注意されていることがあるのに全く改善されないといった事情があればこのような退去請求があったとしても仕方ありません。

 

ですが、完全に大家さんの一方的な都合で「出て行って欲しい」と言われてしまうこともあります。

 

この記事では

  • 貸主からの解約の申し入れのルール
  • 引っ越す場合の貸主との交渉

について書いていきます。

 

急に「出て行って欲しい」なんて言われたりしたら誰でも不安になりますが、まずは落ち着いて状況を把握しましょう。

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貸主側の一方的な都合で退去を求められたなら今すぐに出て行かなくても大丈夫!

法律は立場の弱いものを保護するために作られています。

 

アパートの賃貸契約においても貸主の気分次第で解約を求められて借主が急に路頭に迷ったりしないように、貸主側の都合で解約を求める場合は2つの条件をクリアすることとされています。

 

この2つの条件というのがなかなか厳しく、借主と気が合わないからというような一方的な理由では正式な解約請求はできないんです。

貸主からの解約請求に必要な2つの条件

借主にも当然仕事や学校がありますし、その借りているアパートが生活の基盤になっています。

それにも関わらず貸主側から賃貸契約の解約を求める場合は2つの条件があります。

  1. 6ヶ月前に解約の申し入れをすること
  2. 解約の申し入れることについて正当事由があること

6ヶ月前に解約の申し入れをすること

建物の賃貸人が賃貸借の解約の申入れをした場合においては、建物の賃貸借は、解約の申入れの日から六月を経過することによって終了する。

引用:借地借家法第27条

賃貸契約の解約を貸主から申し入れる場合は6ヶ月前にしておかなければならず、その解約申し入れから6ヶ月経過することで賃貸契約は終了することになります。

 

借主はこの6ヶ月の間に新しく借りるアパートの手配や引っ越しの準備をします。

 

もし大家さんから急に「来月出て行ってくれ」なんて言われたとしてもそれは不当な解約の申し入れになりますので、まずは大家さんと話しあう必要があります。

解約の申入れることについて正当事由があること

建物の賃貸人による第26条第1項の通知又は建物の賃貸借の解約の申入れは、建物の賃貸人及び賃借人(転借人を含む。以下この条において同じ。)が建物の使用を必要とする事情のほか、建物の賃貸借に関する従前の経過、建物の利用状況及び建物の現況並びに建物の賃貸人が建物の明渡しの条件として又は建物の明渡しと引換えに建物の賃借人に対して財産上の給付をする旨の申出をした場合におけるその申出を考慮して、正当の事由があると認められる場合でなければ、することができない。

引用:借地借家法第28条

もし貸主からの解約の申し入れが6ヶ月以上前という期間のみの条件しかないとすると、結局貸主の都合で解約を求めれられることになります。

 

そこで用意されたのが『正当事由』で、6ヶ月前に解約の申し込みを行う場合はこの正当事由があることが大前提です。

 

正当事由とは建物の老朽化が進み安全上の都合で解体をしないといけないといった事情のことで、一概に『コレだ』と定義することができず、

  1. 建物の貸主や借主が建物の使用を必要とする事情
  2. 建物の賃貸借に関するコレまで経過
  3. 建物の利用状況と建物の現況
  4. 貸主からの立退料の有無

これらを総合的に考慮して正当な事由があるかを決めることになっています。

引っ越しをするなら貸主に要求を出してみる

貸主から「出て行って欲しい」と言われてしまえば、正当事由があろうとなかろうと住み続けたいとは思いませんよね?

 

もし引っ越しすることを選ぶのであれば貸主に次のような要求を出してみましょう。

  • 6ヶ月間の引っ越し猶予をもらう
  • 新しいアパートの契約費用がかかるので6ヶ月間の家賃を免除してもらう
  • 新しいアパートの契約費用を全額貸主に負担してもらう
  • 退去後の原状回復義務を免除してもらう

 

大家さんの希望通り引っ越しさせてもらおうと思いますが、費用もかかりますので〇〇というわけにはいきませんか?

こういった感じで、大家さんの希望に沿えるためにご協力いただけませんか?というスタンスで話を持っていくと成功率がグンと上がります。

まとめ

賃貸契約書にも『貸主からの解約は6ヶ月前に申し入れる』と記載があるはずなのですが、ちゃんと読んでいなかったり6ヶ月前に言えばどんな事情でも解約できると勘違いしている大家さんも結構多いです。

 

急にそんな話をされてしまうと当然焦りますし、どうしていいかも不安になりますよね。

まずは落ち着いて状況を整理することが大事です。

 

常識的な大家さんなら『出て行ってもらう』ことに対して多少の罪悪感を持っているので、多少の要求であれば飲んでくれます。

明け渡しまでの期間や費用の負担については積極的に交渉するようにしましょう!

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