お墓の隣に住む~メリットとデメリット、本当に買っていいの?~
売っている物件には、なかなか買い手がつかないものがあります。
今回はそんな物件の代表格、隣にお墓がある物件について気になることをまとめてみます。
そもそもお墓の隣の物件に抵抗があるのはなぜでしょうか?
お墓は高い壁で囲まれていることが多いことから、風水的には「気の流れが悪い」と言われています。
しかし、年長者に聞いてみると「お墓の隣に住む人の家は栄える!」と言う人がいます。
お墓の隣は「悪い」と言う人もいますし、少数派ですが「いいんだ」という人もいるんです。
この違いは何なのでしょうか?
結局は本人がどう思うのか、どう感じるのかという主観的な問題なんです。
隣にお墓がある物件については、
- 縁起が悪そう
- 幽霊が出そう
- 不幸になってしまいそう
- 周りから悪く言われそう
このように色々な理由をつけて避けてしまいがちです。
ただ、そういう物件にもメリットととらえられるポイントが存在します!
物件の隣にお墓がある場合のメリットとは
お墓が隣にあるメリットは意外とあります。
霊感のない人や気にならない人にとっては超お得物件になります。
- 環境が変わりにくい
- 静か
- 安い!
一つずつみていきますが、まずは1の環境の変わりにくさです。
例えば買おうとする物件の隣が空き地であれば、将来的になにかが建つ可能性があります。
ここがお墓だったらどうでしょうか?
おそらく半永久的にそこはお墓のままで、アパートやビルが建つことはないでしょう。
お墓の敷地に2階建てクラスの高い建物が建つことはあまり考えられません。
つまり、日照や風通しで困ることはほぼないと考えられます。
次に2の静かさです。
墓地で騒ぐ人はいません。
お盆やお彼岸などで人が集まる日は別ですが、それ以外の日で騒がしいことは少ないでしょう。
コンビニが隣にある方がよっぽどウルサイはず・・・。
最後に3の安さです。
隣にお墓がある物件は土地にしても建物にしても一般的にあまり好まれません。
その分安く買えちゃいます。
デメリットはないの?
当然メリットばっかりというわけにはいきません。
この場合はメリットがそのままデメリットでもあります。
例えば1についてだと、将来的に考えが変わり「やっぱりお墓の隣は・・」となったとしても、半永久的にお墓のままです。
子供の代になったとしてもそこはおそらくお墓でしょう。
2については、なにもない日は静かですが、お墓の規模によってはお盆やお彼岸の日は人が集まる分交通量が増えることになります。
道路が狭かったりすればかなりのストレスです。
3については、人気がない分、自分が売りたいときにもなかなか買い手が見つかりません。
しかも安いままであまり値上がりを期待することはできません。
あとがき
隣がお墓だからという理由だけで候補から外してしまうのは非常にもったいないです。
キレイに管理されている墓地なら意外と気にならないって人もけっこういます。
ただ考えもなしに「安いから」と飛びついてしまうのは後悔の元です。
「どうしよう」と迷っている間はまだ「買い時」ではありません。
「迷う」ということは、直感的に「買いたくない」もしくは「情報が足りない」と感じているときです。
知り得る情報すべてを検討・理解し、自分の中で消化できたときが本当の買い時だと考えてください。